こころときめく 営業楽「学」ブログ まだ何もしていない、 だからやることはたくさんある 変わるキッカケのヒント


■上質をとるか、手軽をとるか。


かつて最新のニュースを知るためには、新聞が「手軽」なモノだったが、今では多くの人が無料のネットニュースを手軽に利用し満足している。

今では逆に新聞をじっくり読むのは「上質」なひと時になったのかもしれない。

 

かつて音楽を聴こうと思ったら、レコードに針を落としていたが、CDになり、ダウンロードと、「手軽」に安くなった。

今では、レコードプレイヤーで聴くのが「上質」なひと時になったようだ。

 

多くの人々は、「手軽」で安価なものか、高価だが「上質」で愛されるものかを天秤にかけて手に入れている。

現実には、「手軽」と「上質」が両立することは、あまりない(ほぼない)

安くてどこでも手に入れられるものは、大量に売れる可能性があり、ビジネスの拡大には不可欠なのだと思う。

フェラーリとトヨタが比較として正しいかは別にして、同じビジネスでも、「手軽」を追究するか、「上質」を追究するかで、やり方が異なる。

どちらを目指すかは、その会社(経営者の)の“価値基準”次第なのだろう。

 

古くからの友人でもあり、われわれと似たビジネスを展開するAさんの会社は、素人でも「手軽」に作業できる独自のwebシステムを開発したことで、顧客をどんどん増やし、今やわが社の30倍以上のビジネスだ。

かたやわが社は「手軽」よりも、少数でもよいので頼りにしてくれるお客様の悩みに寄り添い、「上質」な仕事を提供している(つもりだ)。ある程度は実現しているつもりなのだが、相変わらず厳しい。しかしどうしても「上質な仕事」は捨てられない。

 

繰り返しになるが、、「手軽」と「上質」が両立することは、まずないので、どちらかを選択しなくてはならない。

あなたの仕事は「手軽」を目指してますか、それとも「上質」を目指してますか。


■代行会社を使う前に決めること。


代行会社とは、個人や企業に代わって、特定の業務や用事を専門的に行う業者のこと。人手不足解消や業務効率化を目的に、様々な分野で利用されている。主なものを挙げるとビジネス向けでは、経理・事務代行、決済代行、営業代行、販売代行、秘書代行など、個人向けでは、家事代行、買い物代行、運転代行、最近何かと話題の退職代行など、多岐にわたる。

 

代行サービスのメリットは、なんと言っても「コア業務へ集中できる」。 面倒な事務や営業などを外部に任せることで、社員が重要な業務に集中できる。

次に「コストの削減」。専門人材の採用や教育が不要になり、固定費が下がり、必要な時だけ費用が発生する変動費に切り替わる。

さらに「高い専門性」。特定分野(営業、経理、ITなど)のプロが担当するため、自社よりも質の高い成果や迅速な対応が期待できる。

反面デメリットとしては、「情報漏洩のリスク:」。自社の顧客データや営業ノウハウなどを外部に提供することによる情報漏洩のリスクは高い。

また個人的にはとても重要だと思うことが「社内にノウハウが残らないこと」。業務を外部依存することは、自社の社員がスキルを習得する機会が失われ、社内への蓄積を諦めざるを得ない。

 

知り合いのデザイン制作会社や動画制作会社は、営業代行会社に新規開拓を委託したことがあるようだ。確かにこれらの会社は仕事(デザインや動画)の品質は高いものの営業力が弱い(営業がいない)ため、仕事のはじまりである受注の獲得ができないのだ。多くの中小製造業も同様で、モノづくりには卓越した強みがあるにもかかわらず、如何せん営業力が弱いため、売上も経営も安定しない。このようなケースでは社内への営業ノウハウは諦めて、受注獲得機能を外部に委託するのはありだと思う。

 

代行サービスを利用するにしても、ぜったい社内に蓄積すべき能力(強み)は何かを見極め、そこはどんなに苦労してでも社内の財産にしていかないと、結局魅力と価値ある企業にはなれない。

 

あなたの会社はなにを諦めますか、そして他にはない強みはなんですか。

■どこまで減るのか、紙媒体。


ご存知の方も多いと思うが、紙の電話帳「タウンページ」は、この3月末で発行終了し136年の歴史に幕を下ろす。インターネットやスマートフォンの普及により、冊子で電話番号や住所を調べる人が減ってきた結果だ。代わり今後はインターネット版の「iタウンページ」の利用を促すとのこと。

タウンページの源流は、当時の逓信省が1890年の電話開通に合わせて発行した「電話加入者人名表」で、1983年に現在の名称となった。発行部数は2005年度の6310万部がピークで24年度には2015万部に減少。近年は年間数十億円規模の赤字が出ていたという。

個人的には実家にあったのを覚えている程度だが、「タウンページ」を印刷していた会社(NTTグループの印刷会社)は思い出がある。たぶん2005年か2006年ごろだったと思うが、営業研修をさせていただいたのだ。

当時はタウンページが大盛況で、営業部門は活気に溢れ、営業の皆さんも自信満々、親会社から自動的に発注される大量のタウンページの受注を捌くだけで売上予算は達成されるので何の心配もなかった。

このような環境では、そもそも営業研修を受ける必要性すら感じないのは当然で、私から提案した顧客担当者との人間関係のつくり方、ライバルとの差別化を図り、さらなる深耕を進める。さらに困りごとをつかみ、解決につながる提案を実施し、なくてはならないパートナーにつなげていく。そして常に新たな顧客開拓のために、チーム営業を実践するための仕組みづくり…なんてことは、当時の彼らには無用の長物だったのだろう。

私はいつもの通り全力投球したが、彼らにとっては土曜日の6時間は苦痛以外の何物でもなかったのかもしれない。

そもそも、なぜ不要な研修を企画したのかを改めて考えてみると、もしかしたら当時の経営者や親会社(NTT)の偉い方は、紙のタウンページはいつか不要になることを見越して、今の内から普通の営業として自立させたかったのではないか…なんて思うのだった。

 

136年も続いたことにも驚きだが、なんでもそうかもしれないが、あまりにも長く続くと永遠にあると勘違いしてしまうが、やはり始まりがあれば終わりが来るのだ。

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