皆さんも、たまに使う言葉かもしれないが、「二進(にっち)も三進(さっち)も行かない」という慣用句がある。
どうしていいかわからず、すっかり行き詰まって、前にも後にも動きのとれないさま…のことだ。
「八方ふさがり」や「前門の虎、後門の狼」、そして「進むも地獄、退くも地獄」などが同じような意味らしい。
私は、いろいろなことが上手くいかない時に「にっちもさっちもいかない」をよく使っていたが、ある時ふっと、それもいきなりこう思った。
われわれのような小さなビジネスこそ、「“ニッチ”を“察知”」しなくてはいけないのではないか…と。
以来、ニッチ(隙間)、つまり困っているのに誰も手を出さないコトや、規模(金額)が小さいコトを、探すようになってきた。
確かに、ニッチは文字通り大きな売上にはならないのだが、競争が少ない(ない)のだ。
また、ニッチを察知しようとする目で、ビジネスやお客様を観ると、ニッチ(隙間や空白)が見つけられるものだ。しかも見つけると楽しい。
自分勝手な解釈だし、単なる語呂合わせじゃないの…と言われたが、“ニッチ”は“察知”するものだと気づいて以来、自分への金言にしている。
「二進も三進も行かない」と嘆くよりも、「ニッチを察知する」が小さな会社の生きる術だ。
ますは皆さんも自分の周りのニッチを見つけにいきましょう。