こころときめく 営業楽「学」ブログ まだ何もしていない、 だからやることはたくさんある 変わるキッカケのヒント


■お客様が欲しいのは“モノ”ではなく、“働き”。


お客様は何らかの必要に迫られたり、またより効率的にビジネスを進めるために、日々モノやサービスを購入している。しかし、どう考えてもモノの後ろにある“働き(機能)”を求めている。例えば、
1. パソコンを買いに来た客
表面的には高品質で低価格というけど、本当はパソコンという機械(モノ)が欲しいのではなく、やりたいこと(解決したい)がある。企画書作成、計算、顧客データ管理など1台で多くの業務をこなしたい。またはメール、SNS、インターネットなどができればよい、使うのは会社のみもあり、リモートやモバイル使用など、一人ひとり求める“働き”が異なる。

2. オリジナル枕を買いに来た客
3万円もする枕を購入する人が増えているらしい。一人ひとりの睡眠の悩みをヒヤリングし、仰向きや横向きにフィットする高さと硬さに調整し、あなただけのオリジナル枕ができあがる。枕というモノではなく、肩こりを治したい、熟睡したい、快適な眠りが欲しい、つまり“働き”が欲しいのだ。

3.. ホームページを依頼する客
ホームページそのものが欲しいのではなく、より多くの人(お客様、求職者など)に、会社を、商品を、サービスや魅力を知ってもらいたい。また要望を聞きたい、すぐ買ってもらいたいなど、ある意味店舗の役割も期待している。つまり“働き”だ。

このように身近な例をみても、お客様は表面的にはパソコン、枕、ホームページ(ある意味モノ)を要望するが、実は、それぞれの機能(働き)を求めている。しかも個別的に。

いいモノ、安いモノを提供しているだけでは、いつまでもお客様の真の要望には届かない。
当社も(私も)ホームページを依頼してきたお客様の要望を真に受けずに、もっと突っ込んだ話をして、お客様の真の要望を詳らかにできるよう、もっとお客様のことを勉強し会話しよう。
ホームページを売る(受注)のではなく、よい働きを提供するために。


■400年続いた手紙の配達が終わるデンマーク。


デンマークでは、2000年初頭から手紙量が90%減少し、ついに国営郵便サービス「ポストノルド」は、2025年末にすべての手紙配達の終了を発表し1624年から400年にわたる同社の手紙サービスは終了する。1500基ある郵便ポストも6月から撤去される。また4600人の従業員のうち1500人が職を失うそうだ。
手紙市場では採算が取れないと判断した「ポストノルド」は、今後はインターネット通販の小包配達に注力する。
ただ国民の5%の27万1000人が依然として物理的な郵便に頼っているが、救いの手はあるのかな。

デンマークは、世界で最もデジタル化が進んでいる国の一つ。現金を使う人は少なく、運転免許証や健康カードさえスマホに保存。銀行の明細書、請求書、地方自治体からの連絡もすべて電子送信されるなど、ほとんどがアプリで完結。デジタル郵便アプリも他のプラットフォームと連携されており、とても便利らしく。日本とはずいぶん違うようだ。

日本も同じ道を歩むのか。
日本のデジタル化がデンマークのように、公共サービス、銀行、医療、デジタル郵便など多くのサービスが“連携”し、だれでも“手軽”に使えれば、多くの人が“喜んで”利用するだろうし、係るコストも激減し、無駄な人員を削減でき、その分をサービス向上や新たな雇用を創りだせる。
また日本には手書きの手紙を出したい人がまだ多く存在すると思うので、ある程度高い料金でも手紙を届けてくれるといい。

デンマークは人口600万人の国だが豊かな国である。2024年の1人当たりのGDPは世界9位の72,907米ドル、かたや日本は32,498米ドルで世界38位と大きな差だ。
何が違うのかは知る由もないが、全ての制度やシステムが、「国民ファースト」で考えているかのような気がする。

日本のデジタル化って、何故か難しい。

■「紙と鉛筆のアナログ教育」に戻るIT先進国スウェーデンの学校。

 
教育先進国と言われる北欧諸国では、ICTを活用した学習を進めてきた。例えば、スウェーデンのソレントゥナ市は、2010年にタブレットやPCを1人1台付与する計画を進め、紙の教科書を原則として廃止するなど、思い切ったIT活用に踏み切った。
これは、デジタル社会にいち早く対応した取り組みとして、日本にも紹介され、評価されてきた。

しかし現在、それに逆行する流れになりつつあり、2023年8月からの新学期では、スウェーデン全土の学校で、印刷された本や静かに本を読む時間、手書きの練習に重点が置かれている。その分、タブレットを使った自主的なオンライン調査、キーボード操作のスキルに割く時間は減らされた。
理由は、近年、特に2016年から2021年にかけてスウェーデンの児童の読解力は低下したこと。

世界有数の教育研究機関スウェーデンのカロリンスカ研究所も、「デジタル情報源から知識を得るのではなく、印刷された教科書と教師の専門知識を通じて知識を得ることに重点を戻すべきだと考えている」との声明を出した。

かたや日本はと言うと、スウェーデンから遅れること10余年、2024年度から小学校5年生から中学3年生の「英語」の教科書をデジタル教科書に先行導入しているようで、その後は、英語の次に現場のニーズが高い「算数・数学」のデジタル教科書の導入を検討する予定らしい。

紙かデジタルか、の議論はどの分野でも議論が尽きないし、私ごときに正解がわかるはずがないが、
紙の教科書って、いろいろ書き込みすることで、1年後にはかけがえのない“自分だけの宝物”になるような気がする。

紙かデジタルか…ではなく、紙もデジタルも…なんだとは思うけど、両方を取り扱う立場から言うと、紙(印刷)なんて不要と言っていた会社が、やっぱり紙(印刷)も必要だと言われることが何度もあるのを見ていると、人間と紙(印刷)とは切っても切れない縁がありそうだ。


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