こころときめく 営業楽「学」ブログ まだ何もしていない、 だからやることはたくさんある 変わるキッカケのヒント


■お客様が満足する2つ目の品質。


製品品質がお客様満足(受注)の決め手なら、品質を軸に価格と納期対応を頑張ればよい。しかし現状多くの業界では品質、価格、納期は競合と横並び、つまり決め手としては弱いのだ。
私の説は、「満足品質」=「製品品質」+「営業品質」、そう品質は2つあるのてす。

[第1の品質]製品品質。
製品品質は、文字通り製品の品質に加え、価格、そして納期の3つのバランスで構成される。例えば、品質は高いが価格はめっぽう高く納期が不安はダメなのだ。
だからバランスなのだが、お客様に問えば、「早い、安い、美味い」と言うだろう。

われわれは、製品は高品質だが、価格競争が厳しいから安くし、急ぎにも対応しているから満足しているはずと思っているかもしれないが、お客様はほんとうに「早い、安い、美味い」を望んでいるのだろうか。
「製品品質」は、商談のテーブルに乗るための基本条件としてとても重要だが、多くの業界で製品品質に差がない今、差が開くのは「営業品質」だと思う。

[第2の品質]営業品質
営業品質とは、お客様の問い合わせに始まり、見積り依頼、検討、発注、納品、そして納品後までの営業とのやり取りの中で創りあげる、お客様との親密な関係と信頼だ。
例えば、A社の田中さんとの仕事は、早めの連絡やこまめな対応で安心、そして自分(お客様)の手間を省こうと仕事も手伝ってくれるので助かるし、心地よく進められる。

お客様にとって「満足品質」とは、「製品品質」+「営業品質」なのだと思う。
「製品品質」はモノの品質なので、営業が立ち入る余地はあまりない。しかし「営業品質」は、営業が日々のお客様との接点で創りあげる品質である。

お客様にとって「満足品質」は2つあるのに、未だに多くの営業は「製品品質」しか気にしないようだ。

お客様から見ると、「製品品質」はどの会社でも同じようなものなので、「営業品質」の差が発注に傾く。
そして「満足品質」は高い参入障壁になるわけだ。

■値上げは続くよ、どこまでも。


4月の食品値上げは4225品目にもなるそうだ。まるで年中行事のような感覚にさえなってしまうが、いったいいつまで続くのだろうか。
値上げの要因は、「原材料高」、「物流費」、「包装・資材」、「物流費」と「人件費」などが挙がる。
2025年の値上げ品目数は、早ければ4月にも予定ベースで前年実績(1万2520品目)を上回り、年間では2万品目前後に到達する可能性がある。
ただこれらは食品がメインであり、政府の補助がなくなるなか、4月使用分の電気・ガス料金も大手各社は値上がりし、ガソリン代も高値が続き家計の負担増は続くよ、どこまでも。
食料品や電気、ガスなどは、生活のインフラであり、節約こそすれやめるわけにはいかないものだ。

皆さんの会社でも、材料、機材類の値上げはあると思うし、給与を少しでも上げたい(上げてもらいたい)はずだ。
売上が伸び悩む中、コストダウンと共に、製品・サービスの値上げは重要な対策だ。
しかし、その値上げがままならないことも多い。ほとんどのビジネスでは競争相手がいるからだ。われわれだけが値上げし、競合が据え置くと、単純に競合に発注は移行する(恐れもある)ので、値上げを躊躇するし、結果給与も上げられない。
仕入れが値上がりし、経費(人件費)も増える中で、値上げだけができなければ、会社の利益も出ず、結果収入も増えない。

家庭だって、企業だって、入ってくるお金以上に出せるわけがない。
負の連鎖というのかもしれないけど、行きつくところは破滅の道だ。

経済も政治も素人なので何も言えないけど、誰に頼ることなく、せめて自分(自社)のことだけは自分(自社)で、値上げだけに頼らず何とかしなければ。
止まらない値上げに、せめて気持ちだけは上げていきましょうね。

■2025年3月 私に届いたお世話になった方からの終わりと始まり。


Aさんは、25年前から交流のある印刷会社のトップ営業で管理職。将来は経営陣に参画するのだろうなと思っていたが、50代半ばで異業種に転職するとの挨拶をいただいた。
私が経営者だったら、絶対離したくない逸材。いろいろ考えた末の転職だろうが、きっといい仕事をするのだろう。

Bさんは、20年前からお付合いさせていただいた経営者。年末に事業(会社)を終了すると連絡をいだき、3月末でその通り終了。多くの方たちに迷惑が掛からないような終わり方は、彼らしく見習わなくては…と思う。

Cさんは、シンクタンクの担当者として20年近く一緒に仕事をしてきた人で、定年後5年間の契約社員を経て定年退職とのご挨拶。お元気(そう見える)なので、最低でもあと5年くらいは経験を活かして仕事をしてほしい。

同級生のD君は、大企業の管理職を7~8年前に定年退職し、その後5年ほど地元のNPO法人で働き、第2の職場とも終わると連絡あり。その後はと聞いたら、しばらくノンビリすると。羨ましい。

Eさんは、永年社長を務めた会社を畳み、自分の資産をもとに、借入返済や社員の退職金を支払い、さらに再就職先まできまりをつけた後、自分は乞われての職場)

その他、5人の方から、終わりと始まりの連絡をいただいた。

昔から3月は終わり、4月から始まりが定番だけど、今年は特にこんな連絡が多い。
そういうお年頃か。

ある場所(会社)でのある仕事で積み重ねた経歴を終わらせて、新たなこと(仕事、人生)を始める。
以前にも書いたけど、人生って、始まりと終わりの繰り返しのようだ。

始まりと終わりを繰り返すことで、少しずつ成長(自分なりに)していけるといいと思うけど、そういう自分はどうなの…と問われると、甚だ恥ずかしい。
気を引き締めてまいります。

始まりがあれば終わりがある。終わりがあるから新たな始まりがある。

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