デンマークでは、2000年初頭から手紙量が90%減少し、ついに国営郵便サービス「ポストノルド」は、2025年末にすべての手紙配達の終了を発表し1624年から400年にわたる同社の手紙サービスは終了する。1500基ある郵便ポストも6月から撤去される。また4600人の従業員のうち1500人が職を失うそうだ。
手紙市場では採算が取れないと判断した「ポストノルド」は、今後はインターネット通販の小包配達に注力する。
ただ国民の5%の27万1000人が依然として物理的な郵便に頼っているが、救いの手はあるのかな。

デンマークは、世界で最もデジタル化が進んでいる国の一つ。現金を使う人は少なく、運転免許証や健康カードさえスマホに保存。銀行の明細書、請求書、地方自治体からの連絡もすべて電子送信されるなど、ほとんどがアプリで完結。デジタル郵便アプリも他のプラットフォームと連携されており、とても便利らしく。日本とはずいぶん違うようだ。

日本も同じ道を歩むのか。
日本のデジタル化がデンマークのように、公共サービス、銀行、医療、デジタル郵便など多くのサービスが“連携”し、だれでも“手軽”に使えれば、多くの人が“喜んで”利用するだろうし、係るコストも激減し、無駄な人員を削減でき、その分をサービス向上や新たな雇用を創りだせる。
また日本には手書きの手紙を出したい人がまだ多く存在すると思うので、ある程度高い料金でも手紙を届けてくれるといい。

デンマークは人口600万人の国だが豊かな国である。2024年の1人当たりのGDPは世界9位の72,907米ドル、かたや日本は32,498米ドルで世界38位と大きな差だ。
何が違うのかは知る由もないが、全ての制度やシステムが、「国民ファースト」で考えているかのような気がする。

日本のデジタル化って、何故か難しい。