先日人間ドックに行って来た。
ちょっと高いが、長年の主治医でもあり院長が同い年ということもあり、
もう15年以上同じくクリニックにお願いしている。
自分のことをよく理解してくれているから、何かと相談しやすい。
ところが、人間ドックの時は、担当の先生ではなく
大学病院から若い医師が現場研修を兼ねて来ることになっている。
息子と同年代の若い眼科医や内科医は、
マニュアル通り(多分)の診察をし、
検査結果を私に流暢に伝えてくれる。
が、予想外の質問や相談をすると、途端にしどろもどろになるか、
不機嫌になり、「それは検査してもらってください」という返し。
もし彼ら彼女らにとって、
人間ドックの診察が研修の場なら、
様々な症例を観る経験だけでなく、
自分の親の年代で、医学の知識などこれっぼっちもないが、
多くの悩みを抱えている患者(お客様)の声に耳を傾ける研修の場、
そして丁寧で親身に伝える研修の場にしたらいいのに…
と、fいつも苦笑いしてしまう。
今後、彼ら彼女らは現場に出て経験を重ね、
医療技術を高めていくのだろうが、
それと同時に高めていかなくてはならないのは、
患者(お客様)の声に耳を傾け、
素人である患者さんにわかりやすく丁寧に語り、
医者として信頼される資質を育むことのはずだ。
このような意識と経験なしに
一流の医者にはなれないのにな…と思ってしまう。
もし若い医者たちがこれらに気付く術を知らないとしたら、
経験豊富な先輩や上司が教えるのが当然だろう。
われわれビジネスの世界でも同じ。
お客様にとって大切なのは
高い技術や優れた製品を提供することもさることながら、
担当営業がお客様の声に真剣に耳を傾け
信頼されるかが大切・・・。
と、改めて考えさせられた。